Certified Kubernetes Administrator (CKA-JP) を受けてきた

はじめに

業務で Kubernetes を利用し始めて 3 年が経過し、Kubernetes のことを体系的に学んでおきたいというのと、現時点でどの程度理解できているか定量的に評価するために Certified Kubernetes Administrator (CKA-JP) を受験した

Kubernetes を利用しているといっても、Kubeadm などでクラスタを一から構成するような経験はなく、Google Cloud や AWS 提供のマネージドサービスとしての Kubernetes を利用したり、Kind でローカルにクラスタを立ちげて検証したりする程度
実務ではクラスタのアップグレードをしたり、Kubernetes 上で動作するワークロードのトラブルシュートなどを行なっていて、Kubernetes を構成する各種コンポーネントについては深く理解できてない

勉強方法・時間

勉強に利用した教材は CKA ではお馴染みの Udemy と、受験を申し込むと利用可能な Killer Shell のみ

Certified Kubernetes Administrator (CKA) Practice Exam Tests | Udemy

毎朝 1 時間の勉強を (時々サボりながら) 約 2 ヶ月実施したので、トータルで 50 時間程度
Udemy を 1 周と Killer Shell で模擬試験を行ったのとその解答を確認したのみ

試験を受けてみて

結果としてはスコア 95 で無事合格できたので、勉強量としては十分だったと思う
試験直前の土日に Killer Shell を実施したときは 70% 程度しかとれずに少し焦ったけど、実際に試験を受けてみると Killer Shell よりも問題数は少なく、1 つ 1 つの問題もシンプルなもので見直しをしても時間にはかなり余裕があった

様々な方の合格体験記にも書かれているけど、マニフェストを用意せずに Pod や Service といったリソースを作成できるとかなり優位に試験を進められると思う
その際のコマンドも細かく暗記しておく必要はなく、例えば Pod を作るのであれば kubectl run コマンドを使うと覚えておけば十分で、イメージや環境変数などを指定するためのオプションは kubectl run -h で都度確認すれば問題ない
PersistentVolume とか kubectl create で作れないリソースは Kubernetes 公式ドキュメントからサンプルとなるマニフェストを探し出してくれば問題ない

試験環境が特殊なので、Killer Shell で各種ショートカットキーを確認しておくのは必須

英語が苦手なので CKA-JP を申し込んだけど、試験官はおそらく海外の方で試験開始までのやりとりは英語だった (CKA との違いはよくわからなかった)
といっても試験官の指示通りにカメラを動かした程度でこちらから何か発信することはなかった

さいごに

とりあえず資格という形で Kubernetes に関する知識を保有していることを証明できるようになったのはよかったと思う
試験そのものはスピード重視なところがあり、普段の業務では使わないコマンドばかりを利用したが、今後も利用することはあまりなさそう

Udemy の教材は Kubernetes のことはもちろん、コンテナの仕組みやネットワークの基礎についても触れられていてとても勉強になった